62回 上高地スノーシュー 201827日~8日 男性3人、女性2人 企画:野呂


第62回 雪の上高地スノーシュー散策

 

日程:2018年(平成30年)2月7、8日

宿泊:中の湯温泉旅館;中の湯温泉旅館までは車

参加者:井口、河野、坂口夫妻、野呂

企画:河野、野呂

企画まで:
H29年(2017年)の企画・忘年会で井口さんから「スノーシューは面白いヨー」とのご発言あり、雪国育ちとしては刺激を受けた。雪で覆われクッキリとした稜線を見せる山、白い景色、キリッと引き締まった空気、そして雪に覆われた何処でも自由に歩けるようになる草原・・、冬は世界を別ものにする。スノーシューがそんな世界に連れて行ってくれるツールになるなら、これは試して見る価値ありと思い、今回の企画を作った。

概要:
・日程:
晴れの日を狙い、7日に中の湯温泉に宿泊し、8日に上高地の河童橋まで往復すると言う計画とした。

・中の湯温泉までの行程:
甲斐大泉の河野さんの別荘で4WDの車に乗り換えて行く。最後の上り坂を除き積雪は無し。

・ハイキングコース概要:
宿から釜トンネルは送迎あり、釜トンネルから河童橋を往復する(行程時間=1時間45分)。右図参照。

 

 

 

 

7日は朝のラッシュが一段落した9時半に関ヶ谷を出発。渋滞にも会わず、安房峠旧道に入るまではあまり雪もなく、無事4時に宿泊の中の湯温泉旅館に到着。

宿は山小屋ではなく旅館なので、十分良い食事およびサービスを受けることが出来ました。

到着した時間には、曇り空で雪が降っていましたが、日が暮れることには、雪も止み、明神岳が見えて来ました。

翌朝は朝から青空。7時に食事を取り、8時に宿の車で釜トンネルまで送ってもらいました。気温は朝一番はマイナス16℃。ただ、歩き出す頃にはマイナス10℃位になっていたのでは無いかと思う。

トンネルの中は200m位の上り坂なので、歩き出すと直ぐに汗ばんで来た。トンネルを抜けると、顔が少し痛い程度の温度、ファイスマスクはマストで全員鼻までカバーしていた。目の縁が寒いので坂口さんのようにゴーグルを使えば、更に良かったようだ。ただ、気温はグングン上がり、10時過ぎには顔に冷たさを全く感じる事はなかった。多分、-5℃位まで上がったのではないか?

 

ルートは大正池の手前で進行方向右岸の道を選択した。工事車両が入っていない道だが、人の踏み跡があった。大正池、田代池を通り、田代橋で対岸に渡り、最後は工事用の車両道路を使って河童橋に出た。所要時間は3時間10分だった。

 

前日気温が下がったので、大正池および湿地帯の田代池の付近は見事な霧氷を見ることが出来た。皆さん焼岳、穂高(残念ながら一部分しか見えなかったが)、水面を組み合わせて色々な写真をお撮りになっていた。

 

河童橋付近で簡単な昼食を取り、12時に戻り開始。帰り道は工事車両用道路を使用。路面が硬いこと、全体に少し下り道になっていた事もあり、帰りは1時間45分で釜トンネルの出口まで到着した。

宿の車に迎えてもらい、雪の上高地散策は無事終了。

 風呂に入り、15時に帰路に付いた。上高地は曇っていたが、松本まで降りると、その先は青空が続いていた。青空の下、多くの山のクッキリした稜線を楽しむことが出来たが、特に諏訪湖PAからみた八ヶ岳が見事だった。

スノーシュー山行について:

今回の経験を元にスノーシュー山行に関して思いついた事を上げる。

1)天気:青空の無い雪景色はつまらないので、青空が確実な日を選択することがポイント。幸い雪のあるような宿泊施設の客は少ないので、天気予報が固まった段階で予約することが出来るようだ。今回は午前中10時ころまでは青空が広がっていたが、12時過ぎ帰り道は小降りの雪だった。午前と午後では、風景の魅力が全く違う事を実感した。何と言っても青空第一!

幸いこの時期、宿の予約は容易。

2)寒さ対策:今回は寒い時期を狙って行った。気温は行動している時間帯で-10℃から-2,3℃だったと思う。幸い風が無かったので、酷く寒いことは無かった。使用した防寒具は、スキーの時に使用する防寒具とほぼ同じものを使用した。今回の条件では、本格的雪山用の装備は必要ないと思う。なお、風は体温を下げるので、森林限界を越える高度で行動する企画が避けたい。

 

3)スノーシュー:スノーシューは軽く、路面からの抵抗も小さいので、今回のような傾斜の無い雪面で使用するのは非常に快適であった。シール付きの山スキーと比較すると随分楽に行動することが出来る。次回は新雪の傾斜のある所で使用してみたい。